2012年10月号 [Vol.23 No.7] 通巻第263号 201210_263009
四季折々—富士北麓— きっとみんな気づいてないカラマツの花
今年は季節はずれの強風が何度もやってきた富士北麓のカラマツ林です。病気で芯が腐ったカラマツの中には強風で倒れたものも多く、またたくさんの枝が地面に落ちていました。そのせいか、今年の夏は森の中までたくさんの光が差し込んで明るかったような気がします。そんな、いつもより落枝の多い森の中を歩いていると、普段あまり気づかなかったものを見つけました。それは、カラマツの “松ぼっくり”。カラマツの松ぼっくりの大きさはサクランボぐらいでかなり小さいのですが、形はおなじみの松ぼっくりによく似ています。よーく木の上を見てみると、ときどき松ぼっくりを沢山つけたカラマツの木がところどころに見つかりました。 調べてみると、カラマツには雌花(めばな)と雄花(おばな)が咲き、雌花が松ぼっくりになるのだそうです。雌花は淡い緑色とピンク色のパイナップルのような形をした可愛らしい花で5月ぐらいに咲くとのこと。次の春は今までとはちょっと違った “花見” ができそうで今から楽しみにしています。