2019年1月号 [Vol.29 No.10] 通巻第337号 201901_337005

創エネ・あかりパーク2018、国立環境研究所出展報告

  • 地球環境研究センター 交流推進係

2018年10月31日(水)から11月4日(日)にかけて、東京都上野恩賜公園噴水広場において「創エネ・あかりパーク2018」が開催されました。これは再生可能エネルギーを中心に、日本の新しい創エネ・省エネ技術と最新の光技術を組み合わせて、明るい未来を体感できる、美しく楽しい光のイベントです。

2011年3月11日の東日本大震災後の福島第一原子力発電所の事故により東京周辺は計画停電が行われ、あかりが失われる期間があり、人々を不安にさせてしまったことから、このイベントは、「あかり」が人々に与える安心感を再認識するとともに、福島県はじめ東北の被災地を支援する目的で開催されてきました。当研究所も毎年、機材協力という形で貢献させていただいております。

写真1展示用のテントにはそれぞれ違う色の明かりがともります

国立環境研究所のブースでは、通常風力発電に使用する小型・高効率発電機を自転車と組み合わせ、人間が自転車を漕ぐパワーで発電できるシステムを展示しました。そして、発生した電力を白熱球、蛍光灯、LED電球の「あかり」に変換し、ペダルの重さによって消費電力の違いを理解していただきました。

写真2お子様にも電球(LEDか発熱電球か)によって漕ぐパワーに差が出ることを体感していただきました(写真提供:「創エネ・あかりパーク2018」実行委員会)

今年は「あかり」によって発電者自身が照らされることにも配慮し、自分をライトアップする新作のあかりも導入しました。

写真3日が落ちた後は自転車発電で点灯したイルミネーションやライトが映えます

今回、この展示には1,000人を超える来訪者がありましたが、その特徴の一つとして、外国のお客様が多いことがあげられるでしょう。期間中、自転車発電を体験いただいた方に出身地についてお聞きしたところ、およそ20カ国にも及ぶことがわかりました。スタッフによる英語の説明に対して、「自国でもこんな素晴らしいシステムを導入したい」とか「ドイツではもう白熱電球は使用できないけど、日本はどうなのか?」、「国立環境研究所は具体的にはどんなことをしているところか?」など、様々なご意見・ご質問をいただくこともできました。こんなに多国籍の方々が訪問する一般公開イベントは、スタッフの記憶をたどっても、ここ以外に経験がありません。

写真4スペインとイタリア出身のカップルに体験していただいている様子

参加者の出身地(お聞きできた方のみ):
スペイン(多数)、オーストリア、ネパール、中国(多数)、ドイツ、米国(多数)、メキシコ、ボリビア、マレーシア、ニュージーランド、ロシア、シンガポール、フィリピン、フランス、オランダ、イタリア、インド、オーストラリア、香港、台湾

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