2018年6月号 [Vol.29 No.3] 通巻第330号 201806_330005
所感:平成30年3月10日開催 地球温暖化とわたしたちの将来
平成31年4月からのNHK朝の連続テレビ小説「夏空」の舞台に十勝が決定されており、また、ピョンチャンオリンピックの高木姉妹が金銀銅のメダルを取りましたが、高木姉妹が少年時代を過ごしたのが十勝であり、昨今何かと日本中から注目されている十勝であります。
3月10日(土)に、ここ十勝帯広市において、日本の環境問題、特に気候変動に関する研究に関しては国内トップクラスの研究者である3名の方々を、茨城県つくば市にある国立環境研究所から招いて、帯広市民を中心に十勝管内住民約60名程度の御参加をいただきまして、地球温暖化に関するセミナーを「とかちプラザ」にて開催することができました。
講師の
- 江守正多氏(国立環境研究所地球環境研究センター 室長、現副センター長)
- 塩竈秀夫氏(国立環境研究所地球環境研究センター 主任研究員)
- 西岡秀三氏(地球環境戦略研究機関 参与、元国立環境研究所理事)
御3名から、地球温暖化に関するさまざまなリスクについての御説明があった後、この十勝には来たるべき脱炭素社会におけるエネルギーの重要な要である、再生可能エネルギーのポテンシャルが高いことなどを説明していただきました。
参加されている方は真剣そのものの眼差しで講演に耳を傾けており、講師の方々の説明は、難解な内容を易しく説明してくれるだけではなく、その説明の中に参加している方々を魅了するようなしゃべり方を随所に織り交ぜ、参加された方々ほぼすべてが聞いて良かった、というのが肌で感じられるセミナーであり、主催者事務局の一人として今回の催しができて良かったと実感しております。
参加された皆様からの質問も多数あり、参加者の意識が高いとともに、会場が熱く感じられる程、講師の先生方と参加された方との意見交換が迫熱したのを間近で見て、十勝住民の方々の環境問題への意識の高さを改めて実感でき、近年まれに見る盛況なセミナーが開催できたと感じました。
「国立環境研究所」の方々が、十勝において、またの講習会の機会を作っていただけるのであれば、再度開催したいと心から思えるような、すばらしいセミナーとなりました。