2018年1月号 [Vol.28 No.10] 通巻第325号 201801_325004

観測現場発季節のたより 12 最北端の研究林には早くも冬の気配

  • 地球環境研究センター 交流推進係 広兼克憲

【連載】観測現場発 季節のたより 一覧ページへ

国立環境研究所は10年以上前から北海道大学天塩研究林(写真1)において、土壌から排出されるCO2などの温室効果ガスフラックス観測を行っています。

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写真1北海道幌延町問寒別にある天塩研究林

天塩研究林は、北海道北部に位置し、国立環境研究所の観測拠点のなかでも最北部の観測サイトであり、冬が早く訪れます。2017年10月30日に、サンプリング(フラックスサイトにおける土壌中の根っ子の採取(写真2))と年内最後となる観測機器メンテナンス作業を行いました。この日は昼間から、冷たい雨と白い米粒状のあられが交互に降る寒い1日で、夜には本格的な雪となりました。天塩川の支流では鮭の遡上・産卵も終わり、研究棟脇の趣ある白樺並木が、長い冬の到来を予感させる景色に変わりつつあります(写真3)。

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写真2天塩研究林内における、土壌中の根の量を測るためのサンプリング調査

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写真3サンプリング地点に近い白樺の並木(2017年10月30日撮影)

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