2013年8月号 [Vol.24 No.5] 通巻第273号 201308_273008

エコライフ・フェア2013 —生物チームと地球チームのワークによる国環研PR大作戦—

地球環境研究センター 主幹 広兼克憲

6月は環境月間です。全国で環境保全に関するさまざまな行事が行われますが、東京では6月1日(土)、2日(日)に代々木公園でエコライフ・フェアが行われました。

国立環境研究所は広大な会場のほぼ中心部に展示ブースを構え、体験型イベントとして自転車発電コーナーを、パネルと動画を用いて、地球温暖化シミュレーションと「太陽と紫外線かるた」を紹介しました。さらに、「ココが知りたい温暖化」の全シリーズをパネルラックに収めて展示・配布しました。一方、生物多様性や侵入生物による環境問題を紹介するコーナーでは、テント内に里山の自然の一部を再現するように、生きているクワガタムシやカエル、イモリ、アリ、ハチなどの動物が展示されました。

今回のエコライフ・フェアでは、広報室、環境情報部、生物・生態系環境研究センター、地球環境研究センターが協力して出展しましたが、それぞれの出展スタッフが明るく元気にみちあふれ、国立環境研究所を広報する役割を十分に果たしていたと思います。

特に、侵入生物を紹介する生物・生態系環境研究センターのスタッフは、自らハチの被りものを着けて、小さなお子さま連れも含め、若い人たちをテント内に次々誘導するなど、そのパワーに圧倒されました。

さて、この春、朝の某テレビ番組のお天気コーナーで「太陽と紫外線かるた」が毎日のように紹介されました。そこで今回は「太陽と紫外線かるた」の札を展示し、新たに作成したスライドプレゼンテーションも行いました。これらの札やスライドをご覧になるお客さまもいらっしゃいましたが、できるなら御座を敷いてカルタ取り大会などをしてみたら、より楽しんでいただけたかもしれません。「ココが知りたい温暖化」は、54種類のQ&Aを一望できる展示となっているため、多くの方が、展示ラックの前に立ち止まり、1枚ずつ選んでシートを持ち帰られていました。自分が知りたいことをコンパクトに説明するこのシリーズが長く皆さまの関心を集めている理由がわかる気がしました。

photo. 展示ブース

国立環境研究所展示ブースのレイアウト

1日目の午後には、石原環境大臣が国立環境研究所のブースで足を止められ、自転車発電に挑戦する男の子をご覧になり、「こういうものは自分でエネルギーの重要さが体験できるからわかりやすいね」と感心されていました。また、生物の多様性や侵入生物の環境問題についても熱心に説明を聞いておられました。

photo. 石原環境大臣

石原環境大臣が自転車発電をご視察

2日目は、いつもなら1日目より展示ブースに立ち寄る人が少なくなるのですが、今年はスタッフの積極的な勧誘により、テント内に客足が途絶えることはほとんどありませんでした。スタッフは立ちっぱなしでしたが疲れを感じる間もなく、イベントが終了しました。

主催者事務局によると、来場者数は2日間で、約78,000人とのことでした。

photo. 自転車発電

多くの方が自転車発電にチャレンジ

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