2013年8月号 [Vol.24 No.5] 通巻第273号 201308_273006
科学の国の「はて、な」のコトバ 13 アーキテクチャ
普段の生活で使われるコトバが、科学の国ではちょっと違う意味になることがあります。このコーナーでは、そうしたコトバをご紹介していきます。
英和辞典によると、アーキテクチャ(architecture)は建築、建築術、建築様式、構造などの意味になります。それが転じて、コンピュータにおいてはシステム構成を設計し構築する基本設計概念という意味で使われます。
コンピュータには、データの計算処理を一つずつ行うスカラ型と、複数のデータの計算処理を一度に行うベクトル型があります。スカラ型は汎用のCPU(Central Processing Unit、コンピュータの中枢となる装置で、計算・処理・制御・命令などを行う)によって構成されています。ベクトル型は専用の演算処理を行うもので、気象予測など科学技術計算用に活用されています。コンピュータシステムが複雑化する現在、適切なアーキテクチャの選択やアーキテクチャ間の互換性などが重要視されています。