COLUMN2023年8月号 Vol. 34 No. 5(通巻393号)

観測現場発 季節のたより[22] 犬見た星を私も見たい (3)シャシリク

  • 笹川基樹(地球環境研究センター大気・海洋モニタリング推進室 主幹研究員)

普段の生活で「シベリア」という言葉を耳にするのは、冬の天気予報で「シベリア高気圧から寒気が流れ込んで…」というようなときぐらい。そこに描かれる天気図には、大陸上にシベリア高気圧が広がっている。ざっくりその辺りに位置するロシアのサハ共和国の首都ヤクーツク周辺でも、私達は温室効果ガスの観測を行なっている。

今回の滞在は、7月初旬の心地よい季節。観測では、小さなプロペラ機をチャーターして上空の空気を集める。共同研究機関である凍土研究所から飛行場までは、車で1時間以上かかることを聞かされた。「airport」という言葉を使うと、「aerodrome」と訂正された(小規模の飛行場という意味)。実際に行ってみると、ただの広い原っぱだった。

観測の帰途、みんな小腹が空き、ドライブインに立ち寄った。

おやつ
〇シャシリク(写真1)
〇紅茶
シャシリクとは、マリネした羊肉や牛肉、鶏肉を串刺しにして炭で焼いた料理。これは羊肉だったかな。

写真1 調理中のシャシリク。緑のエプロンに目を惹かれるが、主役は焼き台の上に並ぶ串刺し。
写真1 調理中のシャシリク。緑のエプロンに目を惹かれるが、主役は焼き台の上に並ぶ串刺し。
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