観測現場発 季節のたより[20] 犬見た星を私も見たい (2)チョウザメのルイベ
西シベリアを訪れた7月、突き刺す日差しにUVカット効果もある防虫パーカーを取り出した。まとわりつく蚊が多いことは知っていたが、シベリアでお肌のケアまで必要とは考えもしなかった。気温は28°Cにも達していた。
私達は西シベリアのタイガ奥地で温室効果ガスの観測を行っている。観測点までは、拠点となるトムスク市から車での長距離移動。途中で共同研究者であるミーシャさん達の観測所に寄ることもある。今回立ち寄った場所には宿泊できる建物もあり、施設長ご夫妻が滞在していた。陽気な施設長は、珍しい客に興味をもたれたのか、ご飯に招いてくださった。
急遽招かれた夕食
〇ルイベ(写真1)
〇ピロシキ
〇紅茶
〇チーズ
〇ウォッカ
〇手作り果実酒
ルイベは、観測所のすぐ横を流れるオビ川で、施設長が自ら釣った自慢の一品らしい。ただ、私はルイベ自体が初めてで、何の魚かも分からず不安で…。それでも、強く勧められたウォッカのお供に何枚かいただいた(後にチョウザメと判明)。凍った食感が面白く、いいつまみになった。