練馬区リサイクルセンターでの講座開催報告
概要
2026年8月18日(火)に東京都練馬区の豊玉リサイクルセンター及び大泉リサイクルセンターで、国立環境研究所地球システム領域所属(兼:総務部総務課課長補佐)の広兼克憲さんによる「実験と工作で学ぶ地球温暖化」講座を開催しました。
両リサイクルセンターでは毎月約20の講座がボランティアによって開設されています。今回、広兼さんと旧知の大泉リサイクルセンターの副所長である片平様からご依頼をいただき、地球温暖化について考えるきっかけとなる講座を開催しました。小学生とその保護者を対象に参加者を募集したところ、両講座とも定員に達する多くのお申し込みをいただきました。本記事では、当日の講座の様子をご紹介します。
午前の部、豊玉リサイクルセンター
練馬区立豊玉リサイクルセンターは西武池袋線・桜台駅から徒歩5分の場所にあるリサイクル活動の普及や促進を目的とした環境学習の拠点で、図書館や清掃事務所等が併設された施設です。
初めに、地球温暖化や気候変動を学ぼう!と題し、座学を通じて、温室効果ガスによる温暖化の仕組みや、二酸化炭素濃度の季節変化について理解を深めていただきました。
低学年の方も地球温暖化が身近な問題であることを認識されており、学校やご家庭での環境教育が浸透していることを感じました。
次に、二酸化炭素が増えた結果として海水が酸性化する現象を、実験を交えて説明しました。海水酸性化実験の詳細については、以下の記事をご参照ください。
*「環境をまもりはぐくむ。国環研の50年と、これからの君へ」 -初の秋開催!一般公開2024における地球システム領域のイベント報告-
https://cger.nies.go.jp/cgernews/202501/410001.html#section-02
最後に、工作です。宇宙から地球上の温室効果ガスを観測している人工衛星「GOSAT(ゴーサット)」が取得した二酸化炭素濃度データの変化を観察できる「カライドサイクル」をみなさんで1枚の紙から作りました。
今回作成したカライドサイクルは、つながった6つの正四面体から構成されていて、くるくると回すことで6つの正四面体の面が組み合わされた4つの場面を表示することができます。そして、各場面には2009年、2013年、2017年、そして2021年の二酸化炭素濃度データが表示されていて、二酸化炭素濃度の違いを色分けして表現することで、その変化を直感的に理解できるよう工夫されています。
下記からダウンロードできますので、ぜひ作ってみてください。「二酸化炭素濃度が低い地域と高い地域にはどのような違いがあるのか」などを考えながら観察することで、地球温暖化について理解を深めるきっかけになれば幸いです。
https://esd.nies.go.jp/ja/kids/gosat/kaleidocycle_GOSAT.html
参加者の皆様は最後まで熱心に取り組み、講座は笑顔の中で終了しました。子どもたちから「楽しかった!」という声をたくさんいただき、元気をもらいながら午後の会場へ向かいました。
午後の部、大泉リサイクルセンター
練馬区立大泉リサイクルセンターは建物の雰囲気がががらりと変わり、関越自動車道の高架下に建っており、高速道路に沿って細長い作りとなっています。廊下が一部ガラス張りだったり建物の直線距離が長かったり、中を歩くだけでも楽しいです。コミュニティコーナー等もあり、地域の憩いの場として機能しています。
午前同様、まずは地球温暖化について学ぶ座学からスタートです。先ほどより学年が高めのため、少しだけテンポよく説明が行われました。家庭科室のような雰囲気の教室で、相席した参加者同士の交流も生まれていました。保護者の方にも多く同席いただき、親子で学んでいただく時間となりました。
海水酸性化実験、工作と進みます。
あっという間に時間となり、午後の部も終了です。参加者の皆様からは、「家庭でも地球温暖化について話し合ってみたい」との声が寄せられ、講座の内容を身近な話題として受け止めていただけたことを大変ありがたく感じました。
最後に
講座にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。また、リサイクルセンターの皆様には、事前準備や工作のサポートなど、多大なるご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
今回実施した海水酸性化実験や二酸化炭素濃度の工作は、10月25日に開催される国立環境研究所の一般公開でも体験いただけます。ご興味のある方は、ぜひお越しください。
