2014年1月号 [Vol.24 No.10] 通巻第278号 201401_278009
観測現場発 季節のたより
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富士北麓 の雪景色
昨年、念願の世界文化遺産登録が決まった富士山、国立環境研究所はその北麓に広がるカラマツ林(富士北麓フラックス観測サイト)で森林生態系の総合観測を2006年から開始しています。当地では、森林生態系の炭素固定量(森林がどれだけ二酸化炭素[CO2]を吸収するか)を、高さ約32mの観測タワーを使ったCO2フラックス観測をはじめ、森林植物・土壌のCO2交換プロセス(光合成、植物呼吸、土壌有機物の分解)の積み上げ、樹木の生長量・落葉落枝量並びにリモートセンシングによる推定といった、それぞれ異なる手法で算出して多角的に評価・検証しています。
そんな富士北麓フラックス観測サイトでは、昨年12月18日夜〜19日にかけて初雪があり、土壌呼吸を観測する透明なボックスも雪に埋もれました(写真1)。

写真1初雪に埋もれる土壌呼吸観測装置
写真2は良く晴れた空にそびえる初日の出に照らされた富士山を富士北麓フラックス観測サイトから撮影したものです。
本年もどうぞよろしくお願いします。

写真21月1日午前7時、初日の出を浴びる富士山全景(ライブカメラ撮影:出典:インターネット自然研究所)