2013年10月号 [Vol.24 No.7] 通巻第275号 201310_275003
地球環境豆知識 23 ステークホルダー
ステークホルダー(stakeholderまたはstake holder)のもともとの意味は、賭け事で掛け金を保管する人でした。その後、ステークホルダーの意味は拡大解釈されるようになり、組織やプロジェクトにおいて、その組織等が行うことの意思決定に関与しているか、または活動に直接・間接的に利害(ステーク)を受けるすべての個人・グループのことを指すようになりました。日本語では「利害関係者」と訳されることがありますが、具体的には、企業の場合、株主、経営者、従業員、金融機関、消費者、取引先、関連企業、行政、地域住民などがステークホルダーです。企業にとってはさまざまなステークホルダーとのバランスをとりながら活動していくことが重要になっています。
近年、企業のグローバル化や、コーポレートガバナンス(企業統治。企業における経営上の意思決定の仕組みのこと)、リスクマネジメントなどの概念により、ステークホルダーの対象は拡大しています。さまざまな分野で、ステークホルダーは有形無形なものに広がっており、組織やプロジェクトに日常的には利害関係のない、ジャーナリスト、報道機関、環境団体、NPO/NGO、専門家、研究機関なども対象となっています。また、地球環境問題を考慮した場合、全人類や次世代までも含まれることがあります。
本稿は情報システム用語事典(http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0710/15/news104.html)の内容を一部引用しました。