「青少年のための科学の祭典2026 全国大会」参加報告
概要
2026年7月25日(土)~26日(日)に東京都千代田区の「科学技術館」で「青少年のための科学の祭典2026 全国大会」(以下、「祭典」とする。)が開催されました。この祭典は、研究機関や企業など60ほどのブースが設置され、子どもたちに科学技術に親しんでもらうために実験や工作などの体験ができるイベントです。この度、国立環境研究所地球システム領域から笹川 基樹室長、町田 敏暢特命研究員が、「海はCO2を吸収する?-海水酸性化実験-」という企画を実施しました。本記事ではその様子を報告いたします。
*科学技術館「青少年のための科学の祭典」2026 全国大会
https://www.jsf.or.jp/event/kagakunosaiten2026
祭典当日
開催日が学校の夏休みシーズンの土日ということもあってか、暑い中で開場前から多くの方が並んでいました。来場者は、未就学児から大学生、社会人まで幅広く、特に小学生の姿が多く見られました。
近年、「理科離れ」という言葉を耳にすることがありますが、会場の賑わいや実験を楽しむ子どもたちの様子を見ると、科学への関心の高さを感じました。
初日(7月25日)は笹川室長、2日目(7月26日)は町田特命研究員が「海はCO2を吸収する?-海水酸性化実験-」を行いました。はじめに地球温暖化の仕組み、さらに地球上のCO2の循環と海洋の役割を説明し、その後、参加者自身が実験キットを使って、海水がCO2を吸収することを確かめました。
*海水酸性化実験の詳細はこちらの記事をご参照ください。
「環境をまもりはぐくむ。国環研の50年と、これからの君へ」 -初の秋開催!一般公開2024における地球システム領域のイベント報告-
https://cger.nies.go.jp/cgernews/202501/410001.html#section-02
参加者が落ち着いて実験に取り組めるよう、整理券を配布したうえで先着12名までとし、1日あたり全3回実施する「予定」で祭典に臨みました。(「予定」を強調した理由は後述します。)
急遽、列を整理するためのテープ追加
初日1回目の整理券を配布する時、大勢の方に国立環境研究所のブース前にお並びいただきました。想定よりも多くの方に興味を持っていただき、たいへん有り難かったです。1回目の実験が終わった後、祭典の事務局の方が列を整理するためのテープを床に貼ってくださいました。その後の整理券配布の際、テープのおかげで配布しやすくなり、助かりました。
急遽、実験回数を追加
2日目、実験は3回の予定でしたが、祭典の開始前に事務局の方から、実験の回数を増やせないか打診されました。初日の実験の様子を事務局の方もご覧いただいたようで、人気なのでより多くの来場者に参加いただけるようぜひ!とのことでした。そのため、町田特命研究員とも相談し、午前中の実験を1回増やすこととしました。臨時で追加した回も満席となり、予定を上回る形で多くの方に実験していただくことができました。
実験の合間に
「海はCO2を吸収する?-海水酸性化実験-」の企画に関連して、ブースには国立環境研究所で行っている海洋モニタリング事業に関するポスターを貼っていました。海運会社のご協力のもと、貨物船舶に CO2を観測する機器を搭載し、海がどれくらい CO2を吸収・放出しているのか、継続して観測を行っており、ポスターでは海でどのように CO2を観測するのか、また観測によってわかったことなどを記載していました。実験を行っていない時間帯にも、ポスターに興味を示してくださった方々がブースを訪れ、町田特命研究員に熱心に質問したり、学校の先生を志望している学生がポスターを写真に収めたりする様子が見られました。
国立環境研究所は今後も同様のイベントに出展を予定しておりますので、参加される際には、ぜひ気になったことを研究者に直接ご質問ください。
最後に
国立環境研究所のブースにお立ち寄りくださったみなさま、実験に参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。また、祭典の事務局のみなさまには、列整理など多方面にわたりご配慮いただき、心より感謝申し上げます。今後同様の機会がありましたら、列整理の準備や、実験キットを多めに持参するなど、事前に十分に確認し、より円滑に運営できるよう努めたいと思います。
海水酸性化実験は、今後も別のイベントで実施する予定です。ご興味がありましたら、ぜひ参加いただけますと幸いです。
