CGERリポート

Integration and Regional Researches to Combat Desertification
-Present State and Future Prospect-

The 16th Global Environment Tsukuba
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概要 - 392p -

現在、砂漠化は世界の陸域の1/4、世界人口の1/6に影響を与えており、さらに将来、地球上の広範な地域において砂漠化が進行し、 地球環境や食糧供給に甚大な悪影響を及ぼしかねないことが懸念されている。このような背景のもと、1994年に国際連合は砂漠化対処 条約を採択し、砂漠化対策を積極的に推進する必要性を確認した。

これまでにも、世界の多くの研究者が、砂漠化に関する研究を積極的に推進しており、砂漠化対策のための有用な知見が蓄積されて きている。砂漠化は各地域の自然条件および社会経済条件と密接に関連した問題である。一方、砂漠化のプロセスには普遍的な側面も あり、またその評価や対策には、地域を越えた比較・検討が必要である。

地球環境研究センターでは、世界各地の砂漠化の現状や対策の動向に関しての情報交換、将来の方向性の検討を目的に、2000年12月 に「第16回地球環境研究者交流会議-砂漠化研究の現状と展開-」を開催した。本報告書はその会議において発表された研究報告を英 文報告書として取りまとめたものである。