CGERリポート

Indonesian Forest Fire and its Environmental Impacts
-The 15th Global Environment Tsukuba-

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概要 - 182p -

インドネシアなど東南アジア地域においては、プランテーションや焼畑農業等の人為的な活動を発端とする森林火災が毎年のように 発生している。特に、1996~1997年、インドネシアのスマトラ及びカリマンタンでは、エルニーニョ現象に起因する異常乾燥とも相 まって、過去最大規模の森林火災が発生し、多量のばい煙が国境を越え、インドネシアだけでなく近隣諸国における産業活動や国民の 健康に影響を与え、大きな社会問題となった。

この熱帯林で発生する大規模な森林火災は、地球環境保全の観点からすれば、大気化学、気象、地球温暖化、自然資源、生物多様性 等の分野に多大な影響を与えると考えられる。

地球環境研究センターでは、森林火災における各分野での最新の知見・情報および意見の交換を行うために、2000年3月に「 第15回 地球環境研究者交流会議-インドネシア森林火災-」を開催した。本報告書はその会議において発表された研究報告を英文報告書とし て取りまとめたものである。