このCD-ROMについて
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1.IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機・地上観測データ集CD-ROM
本CD-ROMは、平成3年度より平成7年度にかけて、環境庁地球環境研究総合推進費
酸性雨分野課題「東アジアにおける酸性・酸化性物質の動態解明に関する研究」によ
って行われた航空機観測及び集中地上観測のデータを集成したものである。
2.各年度の観測の概要
本研究はIGAC/APARE(地球大気化学国際協同研究/北太平洋地域研究)のサブプロ
ジェクトの一つとして認められ、中国や韓国の研究者との協同研究も含めた国際共同
観測PEACAMPOT(東アジアの大陸性気塊による太平洋上の対流圏の変動)プログラムと
して行われたものである。
平成3年度(1991年度)の航空機観測は同年10月5日より11日にかけて、1)
長崎→与論島(東シナ海上空)、2)与論島→長崎、3)長崎→ソウル(黄海上空)、
4)ソウル→長崎、5)長崎→新潟(日本海上空)、6)新潟→長崎のコースで行わ
れた。飛行高度は主に約3,000m一定で、1)、2)、5)、6)の各フライトにおい
ては途中高度を約500mまで下げ、約30分間観測した。地上観測は隠岐島、対馬、沖縄、
および八方尾根で集中観測として行われ、また九州および沖縄の各県においてエアロ
ゾルの観測が行われた(このデータは92年度版のデータ集に掲載)。
平成4年度(1992年度)の航空機観測は同年11月8日から11月12日に、1)
長崎→東シナ海上空→長崎(東シナ海上空)を2回と2)出雲→日本海上空→出雲
(西部日本海上空)を2回の都合4フライト行った。飛行高度は約3,000m、約2,000m、
約1,000m、および約500mである。各高度をおのおの約30分飛行した。地上集中観測は
隠岐島および八方尾根で行われた。
平成5年度(1993年度)の航空機観測は平成6年(1994年)3月7日から3月15
日において1)八尾→能登半島西方日本海上空→隠岐島東方日本海上空→出雲、2)
出雲→隠岐島西方日本海上空→出雲、3)出雲→隠岐島西方日本海上空→出雲、4)
出雲→隠岐島西方日本海上空→対馬東方日本海上空→長崎、5)長崎→屋久島西方沖
東シナ海上空→長崎、6)長崎→済州島南東沖東シナ海上空→済州島、7)済州島→
韓国西方沖黄海上空→済州島(→長崎)のコースを飛行、観測した。飛行高度は1)、
4)、6)の観測では約2,600m、約900m、約500mの3高度、3)、5)、7)の観測
では約2,600m、約2,300m、約900m、約500mの4高度で観測を行った。各高度における
飛行時間は約40分である。ただし、2)の観測では下層に雲がかかっていたため、上
層の2高度(約2,600mおよび約2,300m)のみの観測とし、それぞれ同一高度を往復80
分飛行した。地上集中観測は隠岐島および八方尾根で行われ、韓国済州島における集
中地上観測も国際協同研究として同時に行われた。また平成6年2月~3月中旬の札
幌および新潟において大気エアロゾルの測定が行われた。
平成6年度(1994年度)の航空機観測は平成6年(1994年)12月12日から12
月14日において1)鹿児島→屋久島西方東シナ海上空→鹿児島、2)鹿児島→大隅
海峡上空→鹿児島、3)鹿児島→屋久島西方東シナ海上空→鹿児島のコースを飛行、
観測した。観測飛行高度は約2,600m、約1,500m、約900m、約500mの4高度であった。
各高度における飛行時間は約40分である。集中地上観測は屋久島において行われた。
平成7年度(1995年度)の航空機観測は平成7年(1995年)11月26日から11
月28日において1)新潟→佐渡島北方→能登半島沖→佐渡北方→新潟、2)新潟→
佐渡島北方→秋田沖→佐渡島北方→新潟の各フライトコースで、それぞれ2回合計4
回の観測飛行が行われた。飛行高度は主に約3,000m、約1,000m、約700m、約400mで、
低高度が多かったのは中間高度に雲が多かったためである。各高度における飛行時間
は約40分である。集中地上観測は佐渡島および八方尾根において行われた。
3.観測参加研究者,機関
平成3年度(1991年度):
秋元 肇(現東京大学先端科学技術研究センター)、畠山史郎、村野健太郎、溝口次
夫(現佛教大学)、坂東 博(現大阪府立大学)、酒巻史郎、向井人史、西川雅高
(以上国立環境研究所)、大和政彦(群馬大学)、田中 茂(慶応義塾大学)、鶴田
治雄(農林水産省農業環境技術研究所)、渡辺征夫(厚生省国立公衆衛生院)、佐藤
純次(運輸省気象庁気象研究所)、北田敏広(豊橋技術科学大学)、韓国科学技術研
究院(韓国)、北京大学(中国)、長野県衛生公害研究所、新潟県衛生公害研究所、
奈良県衛生研究所、島根県衛生公害研究所、長崎県衛生公害研究所、鹿児島県環境セ
ンター、沖縄県公害衛生研究所
平成4年度(1992年度):
秋元 肇(現東京大学先端科学技術研究センター)、畠山史郎、村野健太郎、坂東
博(現大阪府立大学)、酒巻史郎、向井人史(以上国立環境研究所)、大和政彦(群
馬大学)、田中 茂(慶応義塾大学)、鶴田治雄(農林水産省農業環境技術研究所)、
渡辺征夫(厚生省国立公衆衛生院)、佐藤純次(運輸省気象庁気象研究所)、北田敏
広(豊橋技術科学大学)、長野県衛生公害研究所、島根県衛生公害研究所、長崎県衛
生公害研究所
平成5年度(1993年度):
秋元 肇(現東京大学先端科学技術研究センター)、畠山史郎、村野健太郎、坂東
博(現大阪府立大学)、酒巻史郎、向井人史(以上国立環境研究所)、大和政彦(群
馬大学)、田中 茂(慶応義塾大学)、渡辺征夫(厚生省国立公衆衛生院)、佐藤純
次(運輸省気象庁気象研究所)、北田敏広(豊橋技術科学大学)、長野県衛生公害研
究所、島根県衛生公害研究所、長崎県衛生公害研究所、韓国科学技術研究院
平成6年度(1994年度):
畠山史郎、村野健太郎、酒巻史郎、向井人史(国立環境研究所)、坂東 博(大阪府
立大学)、大和政彦(群馬大学)、田中 茂(慶応義塾大学)、渡辺征夫(厚生省国
立公衆衛生院)、鹿児島県環境センター、長野県衛生公害研究所
平成7年度(1995年度):
畠山史郎、村野健太郎、酒巻史郎、向井人史(国立環境研究所)、坂東 博(大阪府
立大学)、田中 茂、駒崎雄一(慶応義塾大学)、渡辺征夫(厚生省国立公衆衛生院)、
秋元肇、梶井克純(東京大学先端科学技術研究センター)、長野県衛生公害研究所
4.CD-ROMの使用法
このCD-ROMは、ハイブリッド(ISO9660対応)フォーマットであるため、DOSおよび
Macintoshパソコンで利用することができる。
本データCDの構成はすでに刊行されているデータ集1巻~5巻に基づいている。
Netscape NavigatorまたはInternet Explore等のブラウザによりindex.htmを開くと、
各年度ごとに本文、表、および図の目次があるので、これから求めるデータを見るこ
とができる。本文は一太郎V.6.3またはMS-Wordで書かれている。表はすべてMS-Excel
のデータとなっている。図は、ビットマップデータとなっており、一覧するための縮
小データと、明瞭に印刷するための大きなデータとが含まれている。本文や表、図等
を閲覧するためには上記ブラウザを利用し、かつ各対応のソフトウェアを用いること
が必要である。またブラウザも各ファイルを、対応のソフトウェアで読めるように設
定しておく必要がある。
(このHPでは、ビットマップデータをJPGデータに変換してあります。)
ブラウザを持たない利用者は、必要なファイルを探して各対応のソフトウェアで開
けばよいが、そのための解説文書としてdocディレクトリの中に次のファイルが入って
いる。
readme.txt 解説
bookcont.txt 本文目次
tabcont.txt 表目次
figcont.txt 図目次
5.データ集(印刷刊行物)について
本CD-ROMに掲載されたデータは、印刷刊行物の形で既に公表されている。
第1巻 '91IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機・地上観測データ集 F-54-'93/NIES
(平成5年9月10日、環境庁国立環境研究所発行)
第2巻 '92IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機・地上観測データ集 F-70-'94/NIES
(平成7年1月30日、環境庁国立環境研究所発行)
第3巻 '93IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機・地上観測データ集 F-85-'95/NIES
(平成7年1月30日、環境庁国立環境研究所発行)
第4巻 '94IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機・地上観測データ集 CGER-D010-'96
(平成8年12月1日、環境庁国立環境研究所地球環境研究センター発行)
第5巻 '95IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機・地上観測データ集 CGER-D011-'96
(平成8年12月1日、環境庁国立環境研究所地球環境研究センター発行)
これらのデータ集の入手方法に関する問い合わせは地球環境研究センターまで。
(連絡先はCD-ROMケースの表紙裏に記載)
6.データの利用に当たって
本CD-ROMに掲載されたデータは、環境庁の地球環境研究総合推進費に基づいて行わ
れた研究の成果である。このCDに掲載されているデータを用いて研究を行う際は、そ
の成果を発表するに当たって、本CD-ROM(編者:畠山史郎、発行:環境庁国立環境研
究所地球環境研究センター)を利用した旨を明記されたい。