News Archives [20070302]
スーパーコンピュータシステム更新

 国立環境研究所スーパーコンピュータシステムが更新され、3月1日から運用を開始しました。本システムは、地球規模の環境変動解析、将来予測及び影響・不確実性評価に関する数値シミュレーション、地球環境の実態把握のための衛星観測データの解析・処理など、地球環境研究をはじめとする各分野の環境研究における大規模計算に活用され、国立環境研究所のみならず、国立環境研究所と共同研究を行う所外の研究者の利用にも供されます。

 コンピュータシステム全体としては、中心となるスーパーコンピュータ(ベクトル処理用計算機)の他に、スカラー処理用計算機、フロントエンドサーバ、大容量ファイルシステムなどから構成され、多様な計算ニーズと膨大な演算結果の保存に対応しています。これらのシステムは所内高速基幹ネットワークにより、効率的な利用が図られます。また、超高速研究ネットワークつくばWANとの接続により、外部との膨大なデータ転送にも対応した利用環境を実現しています。

  今回の更新により、大幅な計算能力と利用環境の向上が図られ、本システムを利用した環境研究の進展と、多くの研究成果が期待されます。
スーパーコンピュータNEC SX-8R/128M16イメージ
スーパーコンピュータの仕様
スーパーコンピュータ (NEC SX-8R/128M16)

CPU数:128CPU(8CPU/ノード、計16ノード)

最大ベクトル演算性能:4TFLOPS

主記憶容量:64GB×8ノード、128GB×8ノード

ノード間接続装置転送性能:16GB/s(双方向)

OS:SUPER-UX

言語:Fortran90/SX, C++/SX, OpenMP, MPI/SX, MPI2/SX, HPF v2

ライブラリ:ASL, Mathkeisan

性能解析ツール:Vampir


Updated: March 14, 2007 Copyright(C) Center for Global Environmental Research .