News Archives [20020409]
新スーパーコンピュータシステムの導入

NEC SX-6/64M8
 CPU数:64CPU(8CPU/ノード、計8ノード)
 単体CPU当たり演算ピーク性能:8GFLOPS
 総合演算ピーク性能:512GFLOPS
 主記憶容量:512GB
 1ノード当たり主記憶容量:64GB(共有メモリ)
 ノード間接続装置転送性能:16GB/s(双方向)

 平成14年3月26日、コンピュータ及びネットワークのシステム更改に基づいて新スーパーコンピュータシステムの稼働式が執り行われました。合志陽一・ 理事長の挨拶、松井佳巳・環境情報センター長の経過報告、井上元・地球環境研究センター総括研究管理官概要紹介が行われるとともに、合志理事長他によ る火入れが行われました。
理事長挨拶
火入れ
 スーパーコンピュータ(ベクトル計算サーバ)システムは、当研究所はもとより、国内外の地球環境研究分野における研究者等の利用に供されます。すな わち、地球環境研究センターの任務である地球環境研究の支援に向け、大気−海洋結合大循環モデル等の大規模な数値シミュレーションを始め、人間活動が 地球環境に及ぼす影響や地球環境変化が人間に及ぼす影響の解明とともに、その防止に関する方策の評価等において、多くの研究成果が期待されます。
 新システムの全体としては、スカラー計算サーバ、フロントエンドサーバ、超大容量のファイルサーバ、超大容量データ格納装置等から構成され、膨大な演 算結果の収録に備えるほか、多数のPCサーバ(Linux) を積極的に導入するなど、大幅な分散化、二重化等を進めました。
 これらの演算性能等は、システム更改によって、おおむね10倍程度の向上が認められ、同時に高速化された所内GbE基幹ネットワークにより、効率的な 利用が図られます。
 また、外部からの利用にあっては、別途調達において、国内の主要な超高速研究ネットワークに相互接続されたつくばWANが新たに構築され、グリッド コンピューティングの試験、超大容量ファイルの共有等に係る更に高度な利用環境が実現することとなりました。