News Archives [20070502] 2007.05.02
”国立環境研究所 科学技術週間に伴う一般公開"開催報告
(2007年4月21日開催)

 4月21日(土)に科学技術週間(注1)行事の一環として、国立環境研究所の一般公開が行われ、468名もの方々においで頂きました。厚く御礼申し上げます。

 地球環境研究センターでは、地球温暖化にまつわるよくある質問、素朴な疑問に第一線の研究者がお答えするサイエンスカフェ様式の「ココが知りたい!温暖化」講演会、温暖化問題に関する最先端の研究ポスターや測定機器類などの展示による研究や事業内容のご紹介、日常使っているエネルギーの大切さを身をもって体験していただく「自転車発電」、お子さん方にも地球環境問題に関心を持っていただくための「ぱらぱらマンガ」の工作など、企画しました。

 「ココが知りたい!温暖化」(注2)講演会では、よくある質問のうち、「週間天気予報と100年後の気候の予測はどう違う!?」、「大気と海:CO2のボールの投げあい!?」、「気温上昇は何度までに抑えるべき?」、「生活の質を落とさずに、CO2を減らすには?」の4件の講演を行いました。会場から様々な疑問・質問があり、近年、地球温暖化のことを見聞きする機会が多くなってきている一方で、まだまだ知られていないことがたくさんあるように感じられました。また、最先端の研究ポスター以外にも、世界最高水準の高解像度気候モデルにより地球シミュレータで計算された最新の温暖化予測の動画や、気象データを利用した大気の動きの総合解析・表示システムの動画、日本航空の定期航空機を利用した温室効果ガス観測などで実際に使われている最新鋭の観測装置や、海洋CO2測定装置の展示などに、多くの方の目を引いていたようです。研究成果をデジカメで記録する方や、ノートにメモをとる高校生など見受けられ、ご来場の方の地球温暖化問題に対する関心は高いようです。スタッフに真剣な面持ちで質問される方が多くいらっしゃいました。

 次回の一般公開は、7月21日(土)に「国立環境研究所夏の大公開」が予定されております。みなさまのご来訪をお待ちしております。

注1 「科学技術週間」では、全国の各機関で各種科学技術に関するイベントなどを実施することになっており、科学技術について広く一般の方々に理解と関心を深めていただき、日本の科学技術の振興を図ることを目的としています。詳しくは、科学技術週間ホームページ(文部科学省)をご参照下さい。
注2 「ココが知りたい!温暖化」は、今回の一般公開で講演した4件以外にも、その他のよくある質問に第一線の研究者がお答えしています。
週間天気予報と100年後の気候の予測はどう違う!? 展示会場の様子
講演会:週間天気予報と100年後の気候の予測はどう違う!?
ポスターによる研究内容の展示
大気と海:CO2のボールの投げあい!? 大気と海:CO2のボールの投げあい!?
講演会:大気と海:CO2のボールの投げあい!?
気温上昇は何度までに抑えるべき? 温暖化予測の動画
講演会:気温上昇は何度までに抑えるべき?
温暖化予測の動画
自転車発電に挑戦 生活の質を落とさずに、CO2を減らすには?
自転車発電に挑戦
講演会:生活の質を落とさずに、CO2を減らすには?
温室効果ガス観測の装置 「ぱらぱらマンガ」作成中
温室効果ガス観測装置
「ぱらぱらマンガ」作成中

Updated: May 9, 2007 Copyright(C) Center for Global Environmental Research .