News Archives [20061016]

つくば科学フェスティバル2006参加報告


 「つくば科学フェスティバル2006」(主催:つくば市・つくば市教育委員会・つくば市科学事業推進委員会、共催:筑波研究学園都市交流協議会)が、10月7日(土)・8(日・祝)の2日間、つくばカピオ(つくば市竹園)を会場として開催され、地球環境研究センターも参加しました。

 この催しは、主に青少年の方々を対象に、科学技術に対する夢や希望、必要性など、様々な関心を持っていただくことを目的に毎年開催され、今年で11回目となります。今回は第18回全国生涯学習フェスティバル(まなびピアいばらき2006)の地域行事のひとつとしても開催され、つくば市内の教育・研究機関の研究者や小・中・高等学校の教師・生徒等、多くの人々が参加してそれぞれに工夫を凝らした実験・体験・展示・講演などを行いました。

 地球環境研究センターでは、「君のパワーは何ワット?」(自転車発電)、「もっともっと知りたい!地球温暖化」(解説パネルと温暖化予測結果のムービー)と、「地球環境ぱらぱらマンガ」、「環境問題かんしん度チェック」のあわせて4つの盛りだくさんの内容を出展しました。小学生を中心としたお子さんや大人の方まで多くの方がブースを訪れてくださいましたが、それぞれに興味を持っていただけたように思います。

 「自転車発電」では、照明器具、ラジカセ、テレビなどの家電製品をご自分で自転車を漕いで電気を起こして動かしていただくことで、日頃何気なく家庭でも使っている電気を作るためにいかに多くのエネルギーを使い、かつ二酸化炭素も排出しているかを身をもって体験していただきました。温暖化予測結果(気温・降水量)のムービー*は多くの目をひいており、地球温暖化への関心の高さを伺わせました。これは「こうなる」という予測ではなく、「こうなってはならない」という予測であり、「こうさせない」ための温暖化防止、影響緩和の取り組みの重要性をパネルも使ってご説明してご理解いただきました。「ぱらぱらマンガ」、「かんしん度チェック」も例年どおりこどもたちに大好評で、楽しみながら地球温暖化やオゾン層破壊などの地球環境問題にご家族で関心を持っていただくきっかけになればと思います。

 小学生を中心としたお子さんから、その親御さんを中心とした大人の方まで、多くの方がブースを訪れてくださいました。それぞれに興味を持って展示物を楽しんでいただけたように思います。

 最後にご来場くださいました皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

*出展した温暖化予測結果ムービーは「経済重視で国際化が進む」と仮定したシナリオ(IPCC/SRES: A1B、2100年の二酸化炭素濃度が720ppm)による2100年までの予測計算結果。文部科学省「人・自然・地球共生プロジェクト」により、地球シミュレータを用いて高解像度大気海洋結合モデル(K-1モデル)で計算された東京大学気候システム研究センター、国立環境研究所、海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターの合同研究チームの成果。

会場全体写真会場写真「環境関心度チェック」会場写真「ぱらぱらマンガ」会場写真「自転車発電」