News Archives [20060526]
2006.0526
サマー・サイエンスキャンプ2006参加者募集のお知らせ

 財団法人日本科学技術振興財団が実施運営する「サマー・サイエンスキャンプ2006」は、公的研究機関 が最先端の科学技術とふれあう場を提供するもので、青少年を対象に実際の研究現場で実習・研修が行われます。
  国立環境研究所では、国立環境研究所つくばメインキャンパス(茨城県つくば市)と、地球環境研 究センターが温室効果ガス等の大気微量成分を観測している富士北麓フラックス観測サイト(山梨県富士 吉田市)を会場に開催いたします。

対象 高等学校、中等教育学校後期課程又は高等専門学校(1〜3学年生)等に在籍する生徒

募集要項などの詳細は、サイエンスキャンプホームページ(http://ppd.jsf.or.jp/camp/)をご覧下さい。

   ※応募締切日:2006年6月27日(火)

問い合わせ先 財団法人日本科学技術振興財団振興事業部内サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL: 03-3212-2454 FAX: 03-3212-0014
富士山写真

プログラム1 − 森林の中で地球温暖化を考えよう −
会場 富士北麓フラックス観測サイト(山梨県富士吉田市)
会期 2006年7月26日(水)〜 7月28日(金)
募集人数 8 名
プログラム
概要紹介
 地球では地球温暖化、オゾン層破壊、森林減少など様々な環境問題が生じています。
 これらの『地球環境問題(地球病)』の治療や予防のために、その病状を的確に検査診断し、早急に措置する必要があります。このために、国立環境研究所では様々な分野から地球環境研究に取り組んでいます。今回サイエンスキャンプを実施する『富士北麓フラックス観測サイト』では、地球病の一つである地球温暖化の原因となる二酸化炭素の収支/放出をはじめとする森林生態系の様々な機能について、総合観測研究を行っています。観測サイトは富士山の北麓に広がる森林の中に所在しています。この自然の中で森林生態系の様々な機能の観測を体験し、『地球温暖化防止に対する森林生態系の役割』を考えてみましょう。

プログラム2 − 生物の力による環境浄化能力を考えよう(植物コース、微生物コース) −
会場 国立環境研究所つくばメインキャンパス(茨城県つくば市)
会期 2006年7月26日(水)〜 7月28日(金)
募集人数 12名(植物コースと微生物コース 各6名)
プログラム
概要紹介
 人間は便利で豊かな生活を送るために、多くの有機化学物質を使用し、環境へ排出 しています。それらは大気、水や土壌を介して輸送され、植物や土壌細菌によって吸収・分解されます。 このプログラムでは、化学物質の植物への吸収と微生物相への影響を調べます。
 具体的には、植物コースでは実験用植物に化学物質を含む水を与えて、その物質が吸収される様子を観 察します。微生物コースでは様々な環境から採取した土壌にどのような微生物がいるのかを調べます。実 験にはHPLCやDGGEという少しレベルの高い技術を使用しますが、研究者がわかりやすくご説明します ので安心して受講してください。またそれぞれのコースともに、自然を観察するフィールド調査を行いま す。このキャンプでの経験が環境問題を科学的に理解するための最初のステップになることを期待しつつ、 皆様のお越しをお待ちしています。