News Archives [20031003]
「CC-LaG (Carbon Cycle and Larch Growth experiment)植樹記念式典および講演会」のお知らせ

 北海道大学天塩研究林では、独立行政法人国立環境研究所と北海道電力株式会社との共同研究として、 人間の働きかけが森林の二酸化炭素吸収能力に与える影響を明らかにするために、大規模な野外実験を行 っています。
 このプロジェクトでは、14 haに及ぶ針広混交林の皆伐の後にカラマツ(グイマツF1)の植林を行い、森 林→伐採→植林→育林の過程を通じて二酸化炭素の吸収能力の変化を明らかにしていくことを主な目的と しています。その他にも北大内外の研究者と共同で森林に関する様々な研究を行っています。
 今秋カラマツの植樹を行うことを記念して、この度以下の日程で植樹式典と講演会を行うことにいたしま した。このうちの講演会を一般の方々に公開いたします。参加を希望されるかたは、10月17日までにメー ルかFaxでご連絡ください。〆切が迫っており申し訳ございませんがご了承ください。また地方施設で行 うため、ご希望の宿泊様式に添えない場合もございます。重ねてご了承ください。
日 時2003年10月28〜29日
場 所北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
森林圏ステーション北管理部天塩研究林(北海道天塩郡幌延町字問寒別)
連絡先Tel: 01632-6-5211
Fax: 01632-6-5003
◆日程◆
10月28日(火)
16:00〜17:00観測研究の概要紹介
○天塩研究林の紹介とCC-LaGプロジェクトの位置付け
野村睦(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
○CC-LaGプロジェクトの研究戦略
笹賀一郎(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)・藤沼康実((独)国立環境研究所)・前林衛(北海道電力)
17:30〜19:30懇親会(会費制) (中川町ポンピラアクアリズイング)
10月29日(水) ミニワークショップ
第一部:CC-LaGプロジェクトへの提言
9:00〜9:20森林総合研究所フラックスネットワークからの提言
大谷義一((独)森林総合研究所)
9:20〜9:40苫小牧フラックスリサーチサイトからの提言
平野高司(北海道大学大学院農学研究科)
9:40〜10:00グイマツ雑種F1の育種に関する最近の取り組み
黒丸亮(北海道林業試験場林業経営部)
第二部:CC-LaGプロジェクト研究成果発表
10:15〜10:30針広混交林における二酸化炭素吸収特性
高木健太郎(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
10:30〜10:45土壌−河川系における炭素動態
柴田英昭・野村睦(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)・ 福澤加里部(北海道大学大学院農学研究科)
10:45〜11:00北海道のバックグラウンド地域における大気汚染物質の沈着と河川からの流出
深澤達矢(北海道大学大学院工学研究科)
11:00〜11:15天塩研究林における年輪セルロースの安定同位体比
辻寛之(北海道大学大学院地球環境科学研究科)・中塚武(北海道大学低温科学研究所)
11:15〜11:30グイマツF1の樹冠部個葉光合成の季節変化
香山雅純・小池孝良(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
11:30〜11:45カラマツ再植林地における炭素収支研究
梁乃申・藤沼康実((独)国立環境研究所)
11:45〜12:00針広混交林のバイオマスと追加的人為活動の可能性
秋林幸男・吉田俊也・高橋廣行(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)・ 前林衛・渡辺恭吾(北海道電力)
12:00〜12:15リモートセンシングによる森林モニタリングについて
小熊宏之・藤沼康実((独)国立環境研究所)
12:30〜13:00総合討論(昼食を取りながら)