News Archives [20030903]
サイエンスキャンプ2003開催報告

サイエンスキャンプ1
サイエンスキャンプ2
サイエンスキャンプ3
 8月21日から23日にかけて、国立環境研究所地球環境研究センターの運営する地球環境モニタリングステーション−落石岬において、 サイエンスキャンプ2003が開催されました。このキャンプは、全国の高校生・高専生を対象として、体験学習を通して科学技術に対する関心を高め、 創造性豊かな青少年を育成することを目的として、(財)日本科学技術振興財団が主催し、全国の公的試験研究機関が受け入れ機関となって、 毎年開催しているものです。国立環境研究所は、1999年度より受け入れ機関として参加し、今年で5回目になります。今年は例年になく応募が多く、 参加定員6名のところを7名に増員し、キャンプを開催しました。
 内容は、身近な実験器具を使用して植物の光合成量を測定することや、温室効果ガス濃度の計測の体験、湿原(霧多布、落石岬、釧路)を訪問して の動植物観察等でした。光合成量は、野外において電子天秤やアルミホイル等を用い、「双葉法」と呼ばれる簡単な方法で測定しました。
 その後、標準ガスという物差しを用い、参加者全員が各々3〜4点の二酸化炭素濃度を解析するという形で、2003年8月15日から18日にかけての 大気中の二酸化炭素濃度変動を計測しました。その結果は、図の通りです。これによると、8月17日12時の二酸化炭素濃度は2人が重複して解析しており、 その結果は1.6ppmずれていました。目に見えないものを測る難しさを体感してくれたことと思います。
 参加者はいずれも道外からで、北海道の雄大な自然を体で感じながら、“地球”を見つめる目と“環境問題”を思う感性を幾分でも培うことができた と思います。私たちにとっても、環境教育の大切さを改めて実感することができた3日間でした。

◆サイエンスキャンプ参加者◆

  • 串田  優  神奈川県桐蔭学園高等学校
  • 坂本 絢香  茨城県茨城高等学校
  • 近岡 裕作  広島県広島学院高等学校
  • 西脇 卓也  茨城県茨城工業高等専門学校
  • 樋口 直也  埼玉県春日部共栄高等学校
  • 吉久保 智士 茨城県水戸農業高等学校
  • 渡辺 つかさ 埼玉県いずみ高等学校
図