平成29年2月7日、日本大学短期大学部生命・物質化学科の学生が国立環境研究所を訪れました。
はじめに国環研の石飛博之理事が挨拶し、日本大学と国環研が共同で進めている研究プロジェクトについて紹介しました。
国環研のプロジェクト研究と主な研究施設等を紹介するビデオで研究所の概要を理解していただいた後、地球環境研究研究センター大気・海洋モニタリング推進室の町田敏暢室長が、大気中の二酸化炭素(CO2)の変動について講義を行いました。
町田室長は、(1) 地球上の炭素循環、(2) CO2濃度の季節変化・年変化、(3) 民間航空機を使った温室効果ガスの観測について説明しました。
人間活動によって大気中に排出されたCO2の約半分が海洋と陸上生態系によって吸収されていることや、CO2濃度が夏に低く冬に高くなるという季節変動をしながら年々上昇していることなどを、少し控えめな学生たちに質問しながら丁寧に解説しました。
また、民間航空機を利用した温室効果ガスの観測でこれまでに明らかになったことを紹介しました。
最後に、航空機に実際に搭載しているCO2濃度連続測定装置を見ていただいたところ、今度は積極的に質問が出てきました。
今回は、主要な温室効果ガスであるCO2の変動やその観測について説明しました。
短い時間ではありましたが、今回の見学で、学生たちが地球環境問題に関心をもち、これからの学習のなかで活かしていただけることを期待しています。