エコライフ・フェア2012報告

6月は環境月間ということで、全国で環境保全に関する様々な行事が行われます。

東京では、6月2日(土)、3日(日)に代々木公園でエコライフ・フェア2012が開催されました。来場者数は、主催者事務局によると、2日間で66,000人とのことです。

国立環境研究所では研究成果を紹介する冊子の配布や展示を行いました。地球環境研究センターでは、地球温暖化に関連するパネル展示や自転車による発電体験実験を行いました。「二酸化炭素のゆくえを調べる」と「温室効果ガスインベントリの作成および関連研究」の2種類のパネルの前で、熱心に説明を聞かれたり、温室効果ガスの排出量推移のグラフを興味深く眺めていた方もいらっしゃいました。また、地球温暖化に関するQ&A「ココが知りたい温暖化」のリーフレットを持って行かれる学生さんなど、地球温暖化問題への関心の高さが感じられました。自転車発電では、道行く人がめずらしげにこの機械は何?と足をとめたり、実際に発電を体験されて、どれだけエネルギーを作るのが大変か非常によくわかったなどうれしい感想をいただきました。

TOKYO FMトークショー(公開録音)に出演された細野環境大臣も1日目に国立環境研究所ブースにお見えになり、自転車発電を興味深くご覧になったり、生物・生態系環境研究センター五箇主席研究員より生物多様性のパネルや珍しい種類のクワガタやハチなどの標本や生きた昆虫の展示の説明を熱心に聞かれたりしました。お帰りの際に、五箇主席研究員が描いた研究対象のダニ(クワガタに寄生するもの)のパネルをお土産に受け取っていただきました。子供たちには、この生き物展示や、地球環境研究センターの自転車発電、地球環境を題材にしたぱらぱらマンガなどが大人気でした。

他のブースでは、使われなくなった楽器のリサイクルコーナーで生バンド演奏、ノンフロン冷媒で作った氷でカーリング体験、環境をテーマにした写真展覧会、電動自転車体験コーナーなどが出展されていました。また、6月20日からブラジルで開催されるリオ+20(国連持続可能な開発会議)に参加するNGO団体もブースを出していました。

飲食店ブースでは、食器を100円で借りて返却すると100円が戻ってくる仕組みを導入し、フェアトレードコーヒー等の販売や、家庭ゴミ並みに厳しく分けられたゴミ箱など、環境にやさしい暮らしを意識したものとなっていました。

エコライフ・フェア2012 img 自転車発電、頑張ってます!

エコライフ・フェア2012 img ご多忙の中、細野環境大臣も国立環境研究所ブースに立ち寄られました

エコライフ・フェア2012 img 世界の生き物たちも人気でした

エコライフ・フェア2012 img 地球環境研究センターのパネルを熱心にご覧になっていました