Global emissions and mitigation of greenhouse gases in 2020
2020年における世界地域別の温室効果ガス排出量および緩和策の評価
2020年における技術的な緩和策による世界の地域別・部門別の削減ポテンシャルとその削減費用を評価した。限界削減費用が100ドル/CO2トン以下の対策を取った場合、中国、米国、インド、欧州、ロシアの上位5地域の削減量は世界全体の約6割を占め、大きな削減ポテンシャルが期待されるが、活動量の増加の影響により世界全体の2020年排出量は2000年排出量を依然超えていることが示された。よって、低炭素社会の構築のためには、より高効率な技術の導入や社会構造の変化などをさらに考慮する必要がある。
Hanaoka T., Akashi O., Hasegawa T., Hibino G., Fujiwara K., Kanamori Y., Matsuoka Y., Kainuma M. (2009) Global emissions and mitigation of greenhouse gases in 2020. J. Global Environment Engineering, 14, 15-26