地球温暖化の影響と対策を分析するために、世界中で多くの温室効果ガスの排出シナリオが作成されています。これらの排出シナリオは、予測の目的、実施機関、人口、GDP等の社会経済活動量の前提条件によって様々な値を取っていますが、複雑な状況を整理し、より確実な知見を得るために、それらのシナリオの差異を分析し、その信頼性と範囲を解析することは非常に重要なため、本データベースを構築しました。本データベースには、IPCCの温室効果ガス排出シナリオに関する特別報告書(SRES)、第3次評価報告書(TAR)および第四次評価報告書(AR4)において取りまとめられたシナリオを中心とし、IPCC以外をも含む数多くの排出シナリオが収集され、世界中の数百種類以上にのぼる温室効果ガスの排出予測が整理されています。
本データベースは、マイクロソフト社のAccess2003を用いております。また、グラフ表示機能を利用するためには同社のExcel2003も必要です。操作マニュアルも用意しておりますが、Adobe Acrobat Readerが必要です。
データベースはダウンロード版のみです。データベースのAccessファイルと操作マニュアルをまとめて圧縮したZipファイルをダウンロードし、解凍してお使い下さい。データベース本体は英文ですが、操作画面扱いマニュアルは和漢選択してお使い頂けます。
本データベースに収録されている主要な指標に絞ったデータを扱った簡易版は、下記よりダウンロードできます。
簡易版収録データの内容
世界中で行われている様々な温室効果ガスの排出シナリオを収集したデータベースシステムです。IPCCの温室効果ガス排出シナリオに関する特別報告書(SRES)、第3次評価報告書(TAR)および第4次評価報告書(AR4)において取りまとめられたシナリオを中心とし、IPCC以外をも含む数多くの排出シナリオが収録されています。
シナリオごとに、それを行った機関、研究者名、予測シナリオの種類、対象地域、収録データ項目などを閲覧でき、データは1985年から2100年までを対象に5年おきに収録されています。
1000種類を超える排出予測シナリオを対象に、その前提条件、予測結果などのデータを収録しています。
必要なデータ項目をData Selection Wizardを利用して抽出することができます。
抽出された結果は下図のように表示されます。データを外部ファイルに出力することも可能です。
シナリオごとに、文献名、モデル名、発表年、機関名、研究者名、予測シナリオの種類、対象地域、収録データ項目などが閲覧できます。
抽出された結果をグラフ化することもできます。(例)Total CO2 Emission
収録されているデータを使ってシナリオ間の差異を解析することも可能です。例えば、下記の図は、エネルギー集約度(Primary Energy/経済活動量)の推移および2000年以降の累積CO2排出量の関係を示したものです。
上記に記した簡易版は、主要な指標に絞ったデータを扱っています。本データベースに収録されているその他の指標(例えば、NO2、SO2、fluorocarbonsなど)を含めた全てのデータを収録したものをご利用の方は、こちらからダウンロードして下さい。