News Archives [20061002] 2006.10.02
「地球温暖化観測推進事務局/環境省・気象庁」開所式・記念セミナー開催

  環境省と気象庁は共同で、平成18年度より、「地球観測連携拠点(温暖化分野)」の整備を進めています。同連携拠点の活動を推進するため両省庁は「地球温暖化観測推進事務局」を(独)国立環境研究所地球環境研究センター内に設置し、事務局業務を開始しました。平成18年9月19日(火)に、これを記念して、開所式と記念セミナー「地球温暖化観測の展望−連携拠点に期待するもの−」を開催しましました。

1.「地球観測連携拠点(温暖化分野)」とは
 「地球観測連携拠点(温暖化分野)」(以下、「連携拠点」)は、地球温暖化対策に必要な観測を、統合的・効率的なものとすることを主な目的としています。そのため連携拠点では、「地球観測に関する関係府省・機関連絡会議(温暖化分野)」において、地球温暖化監視・予測のために必要な観測ニーズを踏まえた、関係機関による観測の実施計画をとりまとめるとともに、観測施設の共同利用、観測データの流通促進などを通じて、関係府省・機関間の観測の連携を推進します。

 今般設置された地球温暖化観測推進事務局では、これらの検討に必要な、観測ニーズ、観測計画、データ流通の促進や観測施設の相互利用等の調査を行うとともに、会議開催支援、広報などの面で連携拠点の活動を支えます。

 本連携拠点の活動により、効率的な観測の実施、観測システムの持続的な運用、包括的な観測データの収集、データ利用の利便性向上等が図られ、地球温暖化対策に資する地球観測データが、より効率的かつ効果的にユーザーに提供されます。これにより、地球温暖化の直接・間接の影響を早期に把握・予測することが可能となります。

2.地球温暖化観測推進事務局開所式・記念セミナー
 事務局業務の開始を記念して、記念セミナー「地球温暖化観測の展望−連携拠点に期待するもの−」(環境省、気象庁、(独)国立環境研究所の共催)及び事務局開所式を、平成18年9月19日(火)14時から17時30分まで、(独)国立環境研究所において開催されました。所内・所外を含めて各方面から115名という多数の参加者があり、盛況でした。

地球温暖化観測推進事務局テープカット様子
地球温暖化観測推進事務局テープカット
事務所開き

1.記念セミナー

テーマ 「地球温暖化観測の展望−連携拠点に期待するもの−」
共催 環境省・気象庁・(独)国立環境研究所
日時 平成18年9月19日(火) 14時〜16時30分
場所 (独)国立環境研究所 大山記念ホール(つくば市小野川16-2)
趣旨 地球温暖化観測(業務、モニタリング、研究の各分野)及び地球温暖化モデル研究の方面の専門家から、各分野の活動の今後の展望と連携拠点への期待について講演をいただく。
挨拶 (独)国立環境研究所 地球環境研究センター長 笹野泰弘
講演
司会:地球温暖化観測推進事務局長 藤谷徳之助
1 気象庁における地球温暖化に関わる観測と温室効果ガス分野での国際協力 佐々木秀行(気象庁地球環境・海洋部環境気象管理官)
2 国立環境研究所におけるモニタリング観測 町田敏暢((独)国立環境研究所 地球環境研究センター  大気・海洋モニタリング推進室長)
3 宇宙からの地球温暖化観測の最前線 堀川 康((独)宇宙航空研究開発機構 理事)
4 地球温暖化観測に期待する(モデル研究の視点から) 木本昌秀(東京大学気候システム研究センター 教授)
5 気候変動問題へのGEOSSの貢献 小池俊雄(東京大学大学院工学系研究科 教授)

2.事務局開所式

日時 平成18年9月19日(火) 16時30分〜17時30分
場所 (独)国立環境研究所 大山記念ホール
開会 事務局長
挨拶 大塚理事長
祝辞 環境省地球環境局長 南川秀樹
気象庁地球環境・海洋部長 大西晴夫
文部科学省研究開発局長 森口泰孝
(代読 地球・環境科学技術推進室長 坂本修一)
地球観測推進部会 東京大学生産技術研究所教授 安岡善文
キイノートスピーチ 「連携拠点の活動にかかる地球観測の戦略的推進」
 市川惇信(東京工業大学名誉教授)
連携拠点概要説明 野尻幸宏(国立環境研究所)
閉会 事務局長

3.事務所開き:17時15分〜17時30分 研究本館V 309号室
 テープカット

キイノートスピーチ:市川惇信氏