News Archives [20070803]
国立環境研究所夏の大公開を開催しました。

 2007年7月21日(土)に「国立環境研究所夏の大公開」が実施されました。天気はあいにく小雨まじりでしたが、研究所には過去最多であった昨年とほぼ同じ4,844名の方がおいでいただくことができ、地球環境研究センターが出展した地球温暖化研究棟1階も多くの人でにぎわいました。

 地球環境研究センターではポスターの展示により最新の研究・事業内容をご紹介すると共に、日常で使っているエネルギーの大切さを身をもって体験していただく「自転車発電」、子どもたちにも地球環境問題に関心を持ってもらうための工作「ぱらぱらマンガ」の新作やクイズ「かんきょう問題かんしん度チェック」などのラインナップで企画しました。また、日本航空の航空機や定期航路貨物船で実際に使用されているCO2測定装置の展示や、地球シミュレータで計算された21世紀の気温・降水量予測の動画、PCによる波照間・落石岬の温室効果気体モニタ リングの紹介も行われ、大勢の方に関心をおもちいただきました。

 今年はIPCC第4次評価報告書が公表される年にあたり、報告書に記載された地球温暖化に関する最新の知見が注目を集めています。そこでセンターでは特別企画として、「ここまで明らかになった地球温暖化-執筆者が解説する2007年IPCC第4次評価報告書」と題した講演会を開催しました。講演会では報告書を構成する3つのテーマ、「自然科学的根拠」「影響・適応・脆弱性」「緩和策」のそれぞれについて、執筆に実際に携わった研究者による解説が行われました。会場には中学生や高校生を含む幅広い年齢層の方々がおいでになり、講演終了後もスタッフと熱心に質疑を交わす様子が見られました。

 会場内では子どもたちの真剣に遊び学ぶ姿に加え、研究ポスターの内容について質問される方や配布資料を手にされる方も多く見られました。夏の大公開が、地球環境問題への関心を深めていただく機会となったことを願ってやみません。ご来場いただいた皆様、また実施にあたりご 協力いただいた皆様にこの場を借りて深く感謝を申し上げます。

研究者に熱心な質問がたくさん寄せられました
講演会には午前・午後ともたくさんの方が参加されました。
外国の方も自転車発電に挑戦してくれました
熱心に質問される方が多く温暖化に対する関心の高さが伺えました。
おおぜいのお客さまにおいでいただきました
ぱらぱらマンガの新作は、どんなのかな?

Updated: August 3, 2007 Copyright(C) Center for Global Environmental Research .