News Archives [20070627]
平成19年度エコスクール・落石岬大気環境モニタリングステーション学習会報告
地球環境研究センター 大気・海洋モニタリング推進室 町田敏暢

 環境月間行事の一環として、エコスクール・落石岬大気環境モニタリングステーション学習会が2007年6月7日に開催され、根室市立落石小学校の5,6年生10人と昆布盛小学校の6年生2人が参加した。

雪割小桜ステーションに咲いている雪割小桜(ユキワリコザクラ)

初めは講義と自然観察

 エコスクールではまず落石小学校の理科室において北海道地球温暖化防止活動推進員の千葉精一さんから地球温暖化の仕組みやその防止への取り組みについて講義があった。講義の後、子供達はバスで落石岬の入口まで移動し、その先は30分ほどの時間をかけて徒歩でステーションまで移動する。そこでは主催者側が用意した野生の花の写真付き説明書が配られ、自然を観察しながらの移動となった。

二酸化炭素を理解する

 施設見学では温室効果気体等の観測装置の紹介と共に、パネルを使って世界のモニタリングステーションや落石岬で観測された二酸化炭素濃度の変動についての説明を行った。施設内では昨年と同様に二酸化炭素についての理解を深める実験を披露した。人の呼気、ろうそく燃焼後の空気、麦茶、炭酸飲料、海水、石、波照間の砂、木片、光を当てた葉、光を遮断した葉のそれぞれから二酸化炭素が出たかを質問を交えながら測定していった。

「実験って面白い」

 最後に二酸化炭素が空気より重いことを見せるための、水槽に入れた二酸化炭素にシャボン玉を浮かせる実験を行った。この実験は地球環境に直接の関係はないが、手軽に二酸化炭素の性質を目で見ることが出来るし、何よりも印象に残りやすい。子供達に「実験って面白い」と思ってもらえたならそれだけでもありがたい。

自転車でエネルギーの大切さを知る

 室内実験の後は屋外で自転車発電を体験してもらった。子供達は、同じ明るさでも蛍光灯電球と白熱電球を点灯させるエネルギーにこれほど違いがあるとは思わなかっただろう。60W電球のスイッチを入れた瞬間はどの子供も歯を食いしばってこいでいた。普段何気なく点けっぱなしにしているテレビも、1分間観るのに大変なエネルギーが必要なことも“身を持って”感じてくれたことと思う。

二酸化炭素の性質を確かめる実験
二酸化炭素の性質を確かめる実験に見入る子供たち
シャボン玉が浮いた瞬間
二酸化炭素の中に空気のシャボン玉が浮いた瞬間
自転車発電
自転車発電(60Wはペダルが重い!)

記念写真
最後に「ガッテン」のかけ声で記念撮影


Updated: June 27, 2007 Copyright(C) Center for Global Environmental Research .