News Archives [20040803]
サイエンスキャンプ2004開催報告

 地球環境研究センターが設置し、森林生態系の二酸化炭素収支をはじめとする総合観測を実施している苫小牧フラックスリサーチサイト (以下、苫小牧FRS)において、2004年7月27日から29日にかけてサイエンスキャンプ2004を実施しました。この行事は、全国の高校生・高専生を対象として、 体験学習を通して科学技術に対する関心を高め、創造性豊かな青少年を育成することを目的として、財団法人日本科学技術振興財団 が主催し、全国の公的試験研究機関が受け入れ機関となって、毎年開催しているものです。地球環境研究センターでは、1999年より受け入れ機関として参加し、 昨年度までは地球環境モニタリングステーション−落石岬において実施してきましたが、本年度は開催地を苫小牧FRSに変更し、開催しました。
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 参加者は、全国からの応募の中から選抜された高校生8名でした。今回のキャンプの内容は、地球環境観測や苫小牧FRSで実施されている観測研究についての 講義・見学、現地観測体験、及び近隣施設の見学でした。観測体験では、三角フラスコやアルミホイルなどの汎用品をなるべく用いて、土壌呼吸量や植物の 光合成量を測定しました。あいにく天候がすぐれなかったため、植物の光合成量の測定は難しかったのですが、土壌呼吸量の測定では、現地で得られている 研究レベルでの観測結果と比較して非常に近い結果を得ることができ、精度の高い観測体験を行うことができました。最終日には、北海道大学苫小牧研究林 にある樹木の資料館や、ラムサール条約登録湿地であるウトナイ湖を訪問し、解説員の説明を受けました。
 今回は苫小牧FRSで開催する初めてのサイエンスキャンプということもあり、盛り沢山な内容で参加者も多くの知識を持ち帰ることができたことと思います。 私達にとっても、若い視点からの疑問や発想を得ることができ、非常に有意義な3日間でした。
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サイエンスキャンプ1 ◆サイエンスキャンプ参加者(五十音順)◆
  • 川本 雅士 (京都・立命館高等学校)
  • 佐々木翔太 (北海道・室蘭大谷高等学校)
  • 高田 綾子 (埼玉・川越女子高等学校)
  • 中村 有希 (兵庫・神戸高等学校)
  • 飛高真梨奈 (大分・佐伯鶴城高等学校)
  • 福島 俊則 (群馬・桐生高等学校)
  • 森川 佳奈 (広島・西条農業高等学校)
  • 山越 雄太 (千葉・木更津高等学校)