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創エネ・あかりパーク2019、国立環境研究所出展報告

2019年10月31日(木)から11月4日(月)にかけて、東京都上野恩賜公園噴水広場において「創エネ・あかりパーク2019」が開催されました。これは再生可能エネルギーを中心に、日本の新しい創エネ・省エネ技術と最新の光技術を組み合わせて、明るい未来を体感できる、美しく楽しい光(あかり)のイベントです。このイベントは、災害時等に「あかり」が人々に与える安心感を再認識するとともに、2011年3月の東日本大震災での福島県はじめ東北の被災地を支援する目的で開催されてきました。当研究所も毎年、機材協力という形で貢献させていただいております。

写真1 会場の展示用テントにはそれぞれ違う色の明かりがともり、噴水がライトアップされて幻想的な空間が広がります。

国立環境研究所のブースでは、風力発電に使用する日本製の小型・高効率発電機を自転車と組み合わせ、人間が自転車を漕いで発電できるシステムを展示しました。そして、発生した電力を白熱電球、蛍光灯、LED電球の「あかり」に変換し、ペダルの重さによって消費電力の違いを理解いただきました。

写真2 大人も子どもも電球(LEDか白熱電球)によって漕ぐ力に差が出ることを体感。

例年、自転車発電体験者から「この電力は充電できないのか」というご質問を多数いただきます。これを踏まえ、今年の新作として、起こした電気で水を汲み上げる「ししおどし」を導入してみました。汲み上げた水を電気が必要なときに落水させて発電すれば蓄電と同じ効果が生まれます。この原理は「揚水発電」にも応用されています。

写真3 発電した電気で水を汲み上げ日本庭園風のししおどしを動かしてみる。

今回、この展示には世界各国から1,000人を超える来訪者がありました。期間中、自転車発電を体験いただいた方に出身地についてお聞きしたところ、およそ20の国と地域にも及ぶことがわかりました。スタッフによる説明に対して「LED電球が省エネだということが自転車を漕いでよくわかった」とか「国立環境研究所は具体的にはどんなことをしているところか?」など、様々なご意見・ご質問をいただくこともできました。

写真4 外国の方にも多数体験していただきました。地球環境研究センターオリジナルのミニタオルは参加賞です。

海外からの参加者の出身地(お聞きできた方のみ
ロシア、フランス、中国、アメリカ、スイス、イギリス、ハンガリー、マレーシア、カナダ、メキシコ、スペイン、マルタ、エジプト、韓国、ネパール、ベトナム、スウェーデン、オーストラリア、パキスタン、インド、バングラデシュ、チリ、ブラジル、香港、モンゴル、台湾