国立環境研究所、長野県と基本協定を結び、来年度から高山帯の温暖化影響モニタリングを強化

地球環境研究センター 交流推進係

2月19日(金)、国立環境研究所は長野県と基本協定を結び、長野県内の高山に対する定点カメラによる連続撮影ポイントを来年度中に8箇所増設し、モニタリングを強化していくことに合意しました。具体的には長野県自然保護課や県環境保全研究所と地球環境研究センターとの協力を推進していくことになります。長野県では従来から生物多様性に関する基本協定を関係機関と締結してきましたが、国立環境研究所が実施してきた高山帯での定点カメラによるモニタリングは、ライチョウなど高山帯に生息する動植物への影響を把握することにもつながることから、両者が協力していくことになったものです。

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写真1, 2協定書を取り交わした向井人史国立環境研究所地球環境研究センター長と阿部守一長野県知事

また、今年から8月11日が「山の日」として祝日となります。

さらに5月には富山市でG7環境大臣会合が開催され、当研究所が行ってきた8年間にわたる立山室堂の高山帯モニタリングの結果を公式サイドイベントで紹介する予定です。

このように高山帯がこれからますます注目される中、研究所が長野県との協力を強化できることは、今後顕在化すると予想される地球温暖化影響の把握に有効と考えています。

高山帯モニタリングによる山岳の画像は下記から閲覧できます。
http://db.cger.nies.go.jp/gem/ja/mountain/

近日中にスマートフォンサイトも新たに開設します(5月を予定)。

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写真3槍・穂高連峰(2016年2月25日午前10時)

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写真4極楽平(2015年9月28日午前9時)