地球環境研究センター(以下、センター)は、12月22日(火)に平成27年度事業報告会(以下、報告会)を開催しました。報告会はこの1年間に環境研究の基盤整備として実施した研究・業務の内容を報告・発表する場であり、1日かけて、センターの事業を含む多様な研究活動が報告され、情報共有されます。25年度からは、報告会の一環として、センター職員によるポスター展示を同時開催しています。
お昼休みと夕方(17:00〜)の展示コアタイムには、軽食(今年はつくばで有名なお団子)と飲み物を準備し、所内の関係者とセンター職員との交流を兼ねた大規模サイエンスカフェを行いました。
展示されたポスターは全部で34枚、内容的にも枚数的にもシンポジウム・学会のレベルです。昼休みのひとときにはセンター外の職員も含めて多くが集まり、地球温暖化研究棟1階ロビーは賑やかな立食パーティー状態となりました。
昨今、サイエンスカフェ形式やサイエンスコミュニケータによる解説を取り入れ、難しい科学研究を、非専門家(特に理科系ではない方)にわかりやすく伝えることが求められています。しかし、理科系の研究職員間でも異分野のコミュニケーションや理解が不足しており、これを改善することが所内でも課題です。環境研究の中核的機関を謳う国立環境研究所は、所内研究者・所内職員とのコミュニケーション・相互理解を進める必要があると思います。折しも、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)では「パリ協定」が採択され、地球温暖化に関する理解促進はますます重要になっています。
今後とも、センターの枠を越えたさらなるコミュニケーション増進のため本ポスター展示は重要な役割をになうものと考えます。来年度はさらなる工夫により、説明者にも来場者にも有効な機会となればと考えています。