発表論文

成層圏化学モデルの進展とオゾン層の研究

著者
秋吉英治
雑誌名
大気化学研究, 36, Article No.036A01(1-9)
DOI
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概要

1980年代から1990年代頃の、成層圏化学モデルが緯度-高度の2次元モデルから3次元モデルへ移りつつある時代のグローバルな大気微量成分分布の研究を、国立環境研究所で行った化学気候モデルの開発・研究との関連において概観する。化学気候モデルを利用したナッジングモデルについて、その開発経緯と有用性を示す。このモデルによって、極渦に関連した大気力学プロセスが微量成分分布にどのように反映されるかについて解説する。国際共同研究Chemistry Climate Model Validation(CCMVal)やChemistry Climate Model Initiative(CCMI)で行われたオゾン層関連研究についても簡単に触れる。