近接リモートセンシングでは、植生情報を非破壊・非接触で分析することができるうえ、高解像度、高頻度で観測できる。本研究では、非積雪期にカラマツ林風倒害後の植生回復途上にある森林において、タワーに設置したハイパースペクトルカメラ(LCTFカメラ)を用いて植生の分光情報の空間分布を連続測定し、植生指数(NDVI、GRVI、CI、CCI)を算出した。また、グランドトゥルースとしてSPAD値も測定した。クロロフィル濃度を反映するSPAD値と、LCTFカメラから取得した植生指数を比較した結果、CIとCCIにおいて強い相関が認められた。そのCIとCCIを画像化し、空間分布を作ることができた。CIとCCIの季節変化を解析した結果、種によるフェノロジーの差を検出することができた。