発表論文

Phenology of leaf morphological, photosynthetic, and nitrogen use characteristics of canopy trees in a cool-temperate deciduous broadleaf forest at Takayama, central Japan

著者
Noda H. M., Muraoka H., Nasahara K. N., Saigusa N., Murayama S., Koizumi H.
雑誌名
Ecol. Res.
DOI
10.1007/s11284-014-1222-6
概要

落葉樹林の炭素吸収は、季節および年により大きく変動し、その変動は森林を構成する樹木の個葉の光合成特性の変動により引き起こされている可能性が先行研究より示唆されてきた。そこで、冷温帯落葉広葉樹林における優占樹種2種の個葉の光合成特性とそれを決定する生理生態学的特性の実際の季節変動および年変動を明らかにするため、7年間にわたり季節を通じた観測を行った。その結果、それぞれの生理生態学的特性は、明瞭な季節変化を示す一方で、そのパターンは年により変動した。さらに春から夏にかけての成長パターンおよび秋の老化パターンをそれぞれ、日平均気温に基づいた指数であるgrowing-degree daysとcold-degree daysに対する関数としてモデル化することに成功した。