発表論文

北海道北部の冷温帯カラマツ林の葉に対するエアロゾルの沈着について

Deposition of aerosols on leaves in a cool-temperate larch forest in Northern Hokkaido, Japan

著者
Fukazawa T., Murao N., Sato H., Takahashi M., Akiyama M., Yamaguchi T., Noguchi I., Takahashi H., Akashi H., Kozuka C., Sakai R., Takagi K., Fujinuma Y., Saigusa N., Matsuda K.
雑誌名
Asian Journal of Atmospheric Environment, 6-4, 281-287
DOI
-
概要
北海道大学天塩研究林で実施中のカラマツ林の成長に伴う大気—生態系相互作用の長期観測サイト(天塩CC-LaGサイト)において、エアロゾル濃度を2002年から2010年まで測定したところ、冬から春にかけて、黄砂の飛来期、ロシアや中国での森林火災の増加期などに濃度の極大が観測された。成長中のカラマツ林に沈着する各種粒子は、約半分が樹冠を構成するカラマツの葉に沈着するが残りの半分は林床を覆うササの葉に沈着することがわかった。