発表論文

現状把握型の生物圏モデルBEAMSを使った、水田における生態系純生産量の空間分布に関する解析

Analysis of the spatial variation in the net ecosystem production of rice paddy fields using the diagnostic biosphere model, BEAMS

著者
Sasai T., Nakai S., Setoyama Y., Ono K., Kato S., Mano M., Murakami K., Miyata A., Saigusa N., Nemani R. R., Nasahara K.
雑誌名
Ecological Modelling, 247, 175-189
DOI
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概要
現状把握型の生物圏モデルBEAMSを用いて、日本全国の2001年から2009年までの水田の炭素収支の空間分布と年々変動を求め、変動を引き起こす要因について解析を行った。モデルの検証には、茨城県にある水田の5年間のフラックス観測データを使用した。その結果、水田の年間炭素収支は、正味で炭素を吸収する年から放出する年まで大きく変動すること、またその変動要因は生育期間の日射量の変動に強い依存性があることがわかった。