発表論文

様々な計算方法の違いが、オープンパスおよびクローズドパス型の渦相関法による熱、水、炭素フラックスの計算結果に与える影響

Influences of various calculation options on heat, water and carbon fluxes determined by open- and closed-path eddy covariance methods

著者
Ueyama M., Hirata R., Mano M., Hamotani K., Harazono Y., Hirano T., Miyata A., Takagi K., Takahashi Y.
雑誌名
Tellus B 2012, 64, 19048
DOI
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概要
渦相関法の計算方法は数多く提案されており、どの計算方法を適用するかは、各研究者にゆだねられている。本研究では、複数のサイトのデータを用い、補正計算方法の違いによる不確定性の評価を行った。30分値では計算方法による違いはほとんど見られなかったが、年間値では従来考えられているよりも不確定性が大きくなった。これは小さな系統誤差が積算されたためである。サイト間の比較研究を行う際はこのような不確定性に留意しなければならない。一方、この不確定性は他のフラックス評価法による不確定性よりも小さく、渦相関法の有利な点といえる。