発表論文

マルチ物理アンサンブルを用いた雲短波フィードバックのGCM不確実性の解析

Using a multi-physics ensemble for exploring diversity in cloud-shortwave feedback in GCMs

著者
Watanabe M., Shiogama H., Yokohata T., Kamae Y., Yoshimori M., Ogura T., Annan J. D., Hargreaves J. C., Emori S., Kimoto M.
雑誌名
J. Climate, 25, 5416-5431
DOI
10.1175/JCLI-D-11-00564.1
概要
CO2濃度増加に対する雲フィードバックの強さには、気候モデル(GCM)間で大きな幅がある。本論文では、二つのGCMの物理スキームを交換することで、どのスキームがGCM間のフィードバックの違いをもたらすかを分析する、マルチ物理アンサンブルという新手法を提案した。日本の二つのGCMで調べたところ、「雲スキームと境界層スキーム」または「雲スキームと対流スキーム」を取り替えたときに、雲フィードバックに大きな変化が生じることがわかった。