発表論文

地上設置フーリエ変換分光計の校正とGOSATデータの比較のためのつくば及び母子里上空における二酸化炭素及びメタンの航空機観測

Aircraft measurements of carbon dioxide and methane for the calibration of ground-based high-resolution Fourier Transform Spectrometers and a comparison to GOSAT data measured over Tsukuba and Moshiri

著者
Tanaka T., Miyamoto Y., Morino I., Machida T., Nagahama T., Sawa Y., Matsueda H., Wunch D., Kawakami S., Uchino O.
雑誌名
Atmos. Meas. Tech., 5, 2003-2012
DOI
10.5194/amt-5-2003-2012
概要
地上設置高分解能フーリエ変換分光計(g-b FTS)の校正と温室効果ガス観測技術衛星GOSATで取得されたデータの比較のために、2009年に母子里上空および2010年につくば上空における二酸化炭素(CO2)とメタン(CH4)の航空機観測を行った。2010年2月つくば上空の航空機観測により、初めてg-b FTSとGOSATの同期観測に成功した。直接測定装置およびフラスコサンプリング装置を航空機に搭載し、0.5kmから7kmのCO2、CH4などの高度分布を測定した。航空機測定データと比較することにより、つくばのg-b FTSは、CO2カラム平均乾燥空気モル分率(XCO2)で0.33±0.11%、同CH4(XCH4)で0.69±0.29%、母子里のg-b FTSは、XCO2で1.24%、XCH4で2.11%の負のバイアスがあることがわかった。さらにつくばのGOSATデータは、XCO2で3.1±1.7%、XCH4で2.5±0.8%の負のバイアスがあることがわかった。
GOSATデータ(TANSO-FTS SWIR レベル2データ)は旧バージョンver.01.20に対する比較である。