発表論文

簡易渦集積法によるカラマツ林上のメタンフラックスの連続観測

Continuous measurement of methane flux over a larch forest using a relaxed eddy accumulation method

著者
Ueyama M., Hamotani K., Nishimura W., Takahashi Y., Saigusa N., Ide R.
雑誌名
Theor. Appl. Climatol., 109, 461-472
DOI
10.1007/s00704-012-0587-0
概要
温室効果ガスであるメタンについて、簡易渦集積法に基づく独自に開発した観測装置により森林群落スケールでの収支を通年観測した。長期にわたる性能評価により、フラックス測定の不確かさの多くは分析計の性能に依存していることが確認されたが、今回の観測によりカラマツ林群落でのメタン収支に有意な日変動と季節変動がある様子が見出された。カラマツ林群落としてはメタンの吸収源として働いており、吸収強度は国内の土壌を対象として観測された報告値とほぼ同等である。