発表論文

タワーで観測された生態系炭素収支に対する地球環境変動および撹乱の影響に関する検出と要因分離:難点の考察

Detection and attribution of global change and disturbance impacts on a tower-observed ecosystem carbon budget: a critical appraisal

著者
Ito A.
雑誌名
Environ. Res. Lett., 7
DOI
10.1088/1748-9326/7/1/014013
概要
世界各地でタワーによるフラックス観測が行われており、その炭素収支データに含まれる時間変動のトレンド検出と要因分離について、生態系モデルと統計手法を用いて考察した。この結果、1990年代以降のモニタリングにより、統計的に有意なトレンドが検出可能になりつつあることがわかった。しかし、そのトレンドを発生させるメカニズムには地球環境変動と各地点の撹乱が要因として混在しており、明確な分離は困難であった。さらなるモニタリングの継続と解析手法の開発が必要である。