発表論文

バックキャスティング手法に基づいた日本低炭素社会への道筋検討:2050年までにCO2排出量80%削減を実現するための道筋

A roadmap towards a Low-Carbon Society in Japan using backcasting methodology: Feasible pathways for achieving an 80% reduction in CO2 emissions by 2050

著者
Ashina S., Fujino J., Masui T., Ehara T., Hibino G.
雑誌名
Energ. Policy. 41, 584-598
DOI
-
概要
本研究では、技術進歩と段階的な市場普及、さらにはトップランナー制度の拡大等技術普及を加速させる政策の効果を加味した評価が可能なバックキャスティング手法を用いたモデルを開発した。これを用いて、日本を対象として2050年までにCO2排出量を1990年比で80%削減するための対策および政策の導入道筋を定量的に検討した。市場を通じた消費者の選好に支えられて低炭素型技術の技術革新が進むと仮定すると、消費者が早い段階から低炭素型技術を選択しCO2削減を進めることが技術普及を促すことにつながり、コスト効率的な低炭素社会実現への道筋であることを明らかにした。