発表論文

TransCom衛星実験:モデルバイアスを補正した二酸化炭素の気候値の作成

TransCom satellite intercomparison experiment: Construction of a bias corrected atmosphere CO2 climatology

著者
Saito R., Houweling S., Patra P.K., Belikov D., Lokupitiya R., Niwa Y., Chevallier F., Saeki T., Maksyutov S.
雑誌名
J. Geophys. Res., 116, D21120
DOI
10.1029/2011JD016033
概要
大気輸送モデル相互比較プロジェクト(TransCom)の一環として、複数の輸送モデルで計算した二酸化炭素の全球濃度分布と観測値との差(モデルバイアス)を補正し、気候値を作成した。対流圏の観測点間のモデルバイアスは逆距離加重法と最小分散推定により求め、成層圏のモデルバイアスは空気の平均年代との差より求めた。バイアス補正を行った複数のモデル結果を用いたことにより、季節変動や南北勾配の輸送誤差が低減し、より現実的な二酸化炭素濃度の三次元データセットを作成することができた。