発表論文

地域別炭素収支の推定におけるGOSATデータの有用性

On the benefit of GOSAT observations to the estimation of regional CO2 fluxes

著者
Takagi H., Saeki T., Oda T., Saito M., Valsala V., Belikov D., Saito R., Yoshida Y., Morino I., Uchino O., Andres R. J., Yokota T., Maksyutov S.
雑誌名
SOLA, 7, 161-164
DOI
10.2151/sola.2011-041
概要
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測により得られた二酸化炭素(CO2)濃度の全球分布データが、地域別のCO2収支推定値の不確実性低減にどの程度貢献するか、「いぶき」による観測が本格化した2009年6月から翌年5月までの1年間について評価を行った。地上測定ネットワークの空白域であるアフリカ・南米・アジアなどの各地域における月ごとのCO2収支推定値の不確実性は、「いぶき」のデータを地上観測ネットワークデータに追加することにより、年平均で最大5割程度減少することがわかった。