発表論文

JRA-25/JCDAS降水量データのバイアスと全球陸域炭素収支への影響評価

Evaluation of biases in JRA-25/JCDAS precipitation and their impact on the global terrestrial carbon balance

著者
Saito M., Ito A., Maksyutov S.
雑誌名
J. Climate, 4109-4125
DOI
10.1175/2011JCLI3918.1
概要
気象庁が提供する長期再解析および気候データ同化システムJRA-25/JCDAS気候データセットにおいて、降水量データの時空間分布評価、誤差補正、および誤差が全球陸域炭素収支モデル推定へ及ぼす影響評価を行った。降水量データは全球の季節・年変動の再現精度が高い一方、熱帯域の複数の地域で誤差が確認された。モデル実験の結果、降水量および降水パターンは陸域生態系の炭素循環に重大な影響を及ぼし、それ故に降水量データの精度が全球炭素収支の推定精度を左右することが示された。