発表論文

温室効果ガス観測技術衛星の短波長赤外スペクトルから導出した二酸化炭素とメタンのカラム平均体積混合比の初期検証

Preliminary validation of column-averaged volume mixing ratios of carbon dioxide and methane retrieved from GOSAT short-wavelength infrared spectra

著者
Morino I., Uchino O., Inoue M., Yoshida Y., Yokota T., Wennberg P. O., Toon G. C., Wunch D., Roehl C. M., Notholt J., Warneke T., Messerschmidt J., Griffith D. W. T., Deutscher N. M., Sherlock V., Connor B., Robinson J., Sussmann R., Rettinger M.
雑誌名
Atmos. Meas. Tech., 4, 1061-1076
DOI
10.5194/amt-4-1061-2011
概要
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」による短波長赤外観測から導出した二酸化炭素とメタンのカラム平均体積混合比を、国際的に組織された「全量炭素カラム観測ネットワーク」に加盟している地上設置高分解能フーリエ変換分光計により得られた参照データと比較した。初期検証結果として、二酸化炭素は8.85±4.75ppm(2.3±1.2%)、メタンは20.4±18.9ppb(1.2±1.1%)の負のバイアスがあること、精度は共に1%程度であるとの結果を得た。また、経度方向に帯状平均した緯度分布は、上記のバイアスはあるものの参照データと同様の傾向を示している。