2000年秋のイングランドとウェールズにおける洪水リスクに対する人為起源温室効果ガスの寄与
Anthropogenic greenhouse gas contribution to flood risk in England and Wales in autumn 2000
- 著者
- Pall P., Aina T., Stone D. A., Stott P. A., Nozawa T., Hilberts A. G. J., Lohmann D., Allen M. R.
- 雑誌名
- Nature, 470, 382-385
- DOI
- 10.1038/nature09762
- 概要
- 比較的高分解能な気候モデルによる2000年秋のシミュレーションを、現実的な条件と、人為起源の温室効果ガス放出に起因する温暖化が起こらないという条件のもとで、数千ケースの計算を実行し、確率的な解析を行った。得られた結果を降水–河川流出モデルに入力し、英国南部の日河川流出量を解析した結果、人為起源の温室効果ガス放出によって、9割の事例で、2000年秋の英国南部における洪水発生のリスクが 20%以上増大した可能性が非常に高いことを示した。