発表論文

Emission scenario dependency of precipitation on global warming in the MIROC3.2 model

MIROC3.2モデルにおける温暖化時の降水量変化の排出シナリオ依存性

Shiogama H., Emori S., Takahashi K., Nagashima T., Ogura T., Nozawa T., Takemura T.

将来気候変化予測実験によれば、全球気温変化1°Cに対する全球平均降水量の変化率(降水量感度)は、温室効果ガスとエアロゾルの排出シナリオに依存することがわかっている。本研究は、MIROC3.2大気海洋結合モデルを用いて、温室効果ガスとエアロゾルによる影響を切り分けることにより、感度実験を行った。その結果、炭素性エアロゾルの排出量の違いが降水量感度の排出シナリオ依存性をもたらしていることがわかり、さらにそのメカニズムを明らかにした。

Shiogama H., Emori S., Takahashi K., Nagashima T., Ogura T., Nozawa T., Takemura T. (2010) Emission scenario dependency of precipitation on global warming in the MIROC3.2 model. J.Climate, 23, 2404-2417